子どもの心

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小学校入学に向けて、今親がすべきこと

 4月当初の1年生の教室の様子です。重たいランドセルを背負ったままどっかりと自分の席に座ったままの子どもがいます。その傍らで、登校して来るなりすぐにランドセルの中身を机の中に入れて、ランドセルをロッカーにしまい、さっさと校庭に遊びに行く子もいます。この違いはどこからくるのでしょうか?

1 自分から行動できるお子さんにしましょう!

 お母さんがそばにいて、あれしてこれしてとその都度指示を出していると、いわゆる「指示待ち」になってしまい、指示がないと自分から行動に移せない子どもになってしまいます。これから入学に向けて、自分で考えて、自分で決めさせて、自分で行動に移させるという経験を多く積ませたいですね。例えば、夕飯まで少し時間があったとします。そうしたら、これから夕飯まで何をするかということを本人に決めさせて実行させるのです。これまでは何となく過ごしてきた時間を、「自分で決めて自分から行動した」という意識をしっかり持たせる場に変えるのです。しかし、まだまだ自分をしっかりコントロールできるわけがありません。ここで大切なことは、できなかったことを探すのではなく、「自分で決めた」「自分から行動できた」ということを褒め、有意義に過ごせたことのよさをお子さんに確認させてあげることです。

2 自分のことは何でも自分でやらせましょう!

 子育ては朝から晩まで本当に忙しいと思います。そこで幼稚園や保育園を卒園した今がチャンスです。これまで忙しくて本人がやるのを待ってあげられず、ついつい手をだしてきてしまたことを1つでも多く本人にやらせましょう。お母さんがやってあげてしまえば簡単だし、時間もかかりません。しかし、そういうお子さんが学校でどのような状態になるか想像してみてください。ここは本人のために、お母さんが手を出すのを我慢するところです。とにかく、出来栄えはともかく、自分でやったことをほめてあげましょう。できれば、お父さんや兄弟姉妹の前で自分でやったことを褒めてあげると本人のやる気にもつながりますし、下のお子さんにもよい影響を与えると思います。学校の一日を考えて、どんなことに挑戦したらよいかお子さんと一緒に考えてあげてください。お子さんの実態に合わせて、挑戦する数を決めさせたり、達成カードを作ってシールを張ってあげたりすると励みになると思います。

3 人の話をしっかり聞けるお子さんにしましょう!

 小学校では、学校によって違いはありますが、担任の先生はおよそ30人くらいのお子さんを受け持ちます。そして、子ども達へは一斉に指示を出すことが多いです。その際、1対1ではないために自分に話していると意識できず、話が聞けないお子さんもいます。そのため、いざ行動に移すという時になって「何するの?」「どうするの?」となって行動に移すのが遅れてしまうお子さんがいます。それで「さっき言ったでしょう」「聞いてなかったの」となってしまうのです。ご家庭ではいかがでしょうか?お子さんに指示を出すとき、きちんとけじめをつけさせているでしょうか。お母さんが何かしながら指示をしたり、お子さんが何かしながら指示をきいたりということはないですか。指示は大切で聞いていないと困ってしまうということを強く意識させるためには、お互いにやっていることをやめて、顔を合わせてしっかり伝えたいものです。そういう習慣が大切なのです。いくら「学校に行ったら先生の話をしっかり聞いて」と言っても身につくものではありません。そして、実態に応じて一度に行う指示の数を、2つ、3つと増やしたり、時間をおいて実行するという指示を出したりとレベルをあげていけるといいですね。ここでも大切なことは、できなかったことを注意するのではなくできたことを褒めることです。

4 自分のことをしっかり話せる子どもにしましょう!

 小学校には、たくさんの先生方、友達、優しいお兄さんやお姉さんがいます。何か困ったことがあったら、自分から話をすればよいのですが、それがなかなか言い出せないお子さんもいます。お子さんがしっかり話ができるようにするために、まずは挨拶からはじめましょう。ご家庭においても、これを機にお子さんのために「おはよう」「おやすみなさい」「ありがとう」と家族全員大きな声で言い合えるようにしましょう。特に、学校生活の中で友達に何かしてもらった時に、すぐに「ありがとう」と言えるお子さんはすてきだなと思いますし、友達ともよい関係が築けると思います。ご家庭でもお子さんに何かしてあげた時は、「ありがとう」が言えるよう習慣づけてあげてください。そして、お母さんがお子さんの気持ちを先読みせず、できるだけお子さんに話をさせる機会を増やしたり、お子さんが楽しかったことや好きなことについて質問をしたりして話をすることに苦手意識をもたないようにしてあげましょう。 

 

 あんなに楽しみにしていたランドセル。でもお子さんにとって、ランドセルはなかなか重たくて大変ですよね。そして、1日5時間の授業もお子さんにとってはつらいものですね。そこで、これから入学までトレーニングしましょう。できるだけお子さんにリュックサックを背負わせ、お出かけするときは家族の飲み物を入れたり、お買い物に行くときは買ったものを少し入れてもらいましょう。とにかく入学前に頑張ったことが少しでも自身につながればと思います。

 

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小学校入学に向けて、親がしてはいけないこと

 買ってもらった大きなランドセルを何回も背負いながら、小学校入学を心待ちにしている子ども達。それに対して、「学校できちんとできるかな」「勉強ができるようになるかな」「友達できるかな」「いじめられないかな」「学校に行きたくないと言われたらどうしょう」と、次から次へとお母さんの心配の種はつきないものですね。しかし、そうしたお母さんの心配や焦りが、かえってお子さんに悪影響を与えてしまうとしたら…。今回はそんな入学を目前に控えたお子さんにどう接してあげたらよいのか私なりに考えてみました。

1 お子さんにネガティブな言葉がけをしていませんか?

 学校できちんとできるように、困らないようにと、お子さんがうまくできないことに対しては、「そんなことでは小学校に入れないよ」「みんなについていけないよ」「先生に怒られるよ」「友達に笑われるよ」と、ついネガティブな言葉をお子さんにぶつけていませんか。無理もありません。親なら誰だって、この機会に、何とかしてお子さんに奮起してもらって頑張ってもらいたいと思うからです。もちろん、そういう言葉を言われて頑張ろうと奮起できるお子さんもいます。しかしながら、小学校に夢や希望をもって入学を楽しみにしている子ども達の心には、「できない」「おこられる」「笑われる」といったような言葉はどのように響くのでしょうか。あんなに楽しみにしていた小学校がいつのまにか心配や不安でいっぱいになってしまわないのでしょうか。
 これに対して、子ども達の夢や希望はそのままに、何とかがんばってもらいたいと思うなら、是非ポジティブな言葉をかけてあげてください。例えば、整理整頓が苦手なお子さんがいたとします。「そんなだらしがないと~」とネガティブな言い方をするのではなく、「整理整頓がはやくできるようになると、休み時間にたくさん遊べるんだってよ」「小学校の校庭は広いから楽しそうだね」という具合です。これなら、心配性なお子さんでも前向きになれるでしょう。また、ネガティブな言葉で奮起できるお子さんであっても、もっと頑張れるようになるでしょう。
 キーワードは「~ができないとこういう困ることになるよ」ではなく「~ができると、こういういいことがあるよ」です。お子さんがうまくいく姿を想像しながら、お子さんにあったポジティブな言い方を工夫してあげてください。

2 他のお子さんと比較して劣等感を与えていませんか?

「〇〇さんはきちんとあいさつができるのに~」「〇〇くんはしっかり話ができるのに~」「〇〇さんはもうひらがなが全部書けるんだって」「〇〇くんなんかもうたし算ができるんだって」他のお子さんのよいところや優れているところを見つけては、我が子のことが心配になって焦ってしまう。お気持ちはよくわかりますが、何人もの他のお子さんのよいところと比べられてはひとたまりもありません。子ども達一人ひとり性格も成長の速さも違います。また、兄弟姉妹関係や家庭の環境等,皆違うのです。とりわけ、学習面に関して言えば、「ひらがな」も「たし算」も1年生で習う学習内容です。小学校では、子ども達の意欲を高めながら、丁寧に時間をかけて指導していきます。学習を先取りすることが意欲につながることもあるとは思いますが、「知ってる」「わかる」「できる」と言って先走り、その学習で学ぶべき大切なことが十分に理解されないこともないわけではありません。
 劣等感をもつことで、その後の学習や生活に自信がもてなくなってしまいます。是非お子さんの良いところを見つけて褒めて自信をもたせてあげてください。1年生は小学校のゴールではなくスタートです。そこから一人ひとりがどのように成長していくかが大切なのです。その推進力となるのが自信ややる気だと思います。

3 お母さんが不安にならない

 小学校入学に向けて一番大切なことは、「お母さんが不安にならない」ということだと思います。お母さんが不安になると、子どもは敏感に感じて、同じように不安になります。もし、それが難しいと言うのであれば、せめてお子さんの前では不安な様子を見せないようにしてあげてください。お子さんと一緒に「小学校に入るのが楽しみだね」と思えるよう、小学校の楽しい話をたくさんしてあげてください。実は前述のネガティブな言葉がけはどうしても語気が強くなりがちでイライラしがちなのに対して、ポジティブな言葉がけは親子共に穏やかで笑顔になりやすいという効果もあると思います。
 

 以前、小学校に入学したと思ったら、すぐに「学校に行きたくない」が始まってしまったという卒園生がいました。きっとお母さんはいろいろと心配なことがあって、不安なことをお子さんにあれこれ言っていたのでしょう。挙句の果てに、その子は園服を持ち出してきて、「明日から幼稚園に行く」と言い出してしまったそうです。無理もありません。不安や心配だらけの小学校に比べたら、幼稚園は楽しくて仕方がない場所だったのですから。しかも、運が悪い(笑)ことに、記念すべき小学校の初日は入学式という堅苦しさと慌ただしさでいっぱいの一日で、楽しさの微塵も感じなかったのでしょう。
 そう言えば、入園式の翌日に「園長先生、幼稚園やめてもいいですか?」と泣きながら言いにきたお子さんがいました。きっと、その子も幼稚園に対してよいイメージが持てなかったのでしょう。「もうやめてしまうの。残念だな。これから楽しいことがいっぱいあるのに!」「もう少しだけ来てみたら」それからすぐに、園庭を楽しそうに駆け回るその子を見つけることができました。

 

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お子さんの表現力を高めましょう!

 思考力と同じくらい、いやそれ以上に大切だと思うのが「表現力」だと思います。小さいのにしっかりと自分の考えを言える子もいれば、何も言えずにもじもじしてしまう子もいます。「おはようございます。」のあいさつ一つとっても、1年生だからできない子が多く、学年が上がっていけばできるようになるというものでもありません。1年生でも初日から大きな声で堂々とあいさつできる子もいれば、6年生になってもあいさつができない子もいます。この差はどこからくるのでしょうか?「恥ずかしさ」が原因なのでしょうか?

1 お子さんの気持ちに共感しながら、話を聞いてあげましょう!

 子どもは本来、「認めてもらいたい」「褒めてもらいたい」という欲求が強く、楽しかったことや嬉しかったこと、自分ががんばったことは話したくなるものです。私たち大人だって同じですよね。自分の気持ちをわかってもらえる、受け止めてくれるという相手にだったら饒舌になりますよね。この「うん、うん。」「わかる。」「へぇ、それからどうなったの?」とその時のお子さんの気持ちに共感しながら聞くということが大切なのだと思います。とにかく、自分の気持ちをわかってくれている、同じように喜んでくれているという安心感をもたせることが大切です。そして、「話が聞けてよかった。」「楽しかった。」と言ってあげたら、お子さんはますます話をしたいと思うようになるでしょう。その際、注意することは、内容的に「あれっ?」と思うようなことがあっても、絶対に途中で口を挟まないことです。また、言い方が多少間違っていたり、うまく言えなかったりしても、その都度注意をしないことです。とにかく、お子さんに気持ちよく話をさせてあげましょう。どうしても言いたいことがあったら、「楽しかった。」の後にそっと言ってあげればいいのです。

2 絶対に怒らずに、まずはお子さんの話をしっかり聞いてあげましょう!

 よかったことや楽しかったことはともかく、問題なのは、お子さんが「怒られるようなこと」や「失敗」をしてしまった時です。もちろん内容によっては、ガツンと間髪を入れずに注意をしなくてはいけないこともあるでしょう。しかし、「お母さんに言ったら怒られる。」ということが分かっている中でお子さんが言ったことに関しては、まずは怒らずにお子さんの話をしっかり聞いてあげましょう。そして、話をしてくれたことを褒めた上で、更に「そのことについて自分はどう思うのか。」「これからどうするのか。」を聞いてあげましょう。子どもなりによく考えながら言葉を選びながら話をしてくれるのだと思います。その上で足りないことがあったら、付け足してあげればいいのです。
 よく、「うちの子どもは学校のことを全く話してくれない。」「他のお母さんから聞いて初めて知った。」という言葉を耳にすることがあります。これは受け皿の問題だと思います。お子さんが「言ってよかった。」と思えるかどうかが大切なのだと思います。

3 お子さんに話をさせる機会を増やしましょう!

 小学校の担任をしていた頃、お子さんに質問をしたのに、いつのまにか隣にいるお母さんが答えるという場面がよくありました。また、せっかくお母さんがお子さんに質問をしておきながら、待ちきれず「お前、〇〇なんでしょ!」とお母さんが答えてしまっているということもありました。これでは、お子さんの表現力を高める機会を奪ってしまっているようなものです。挙句の果てに、「お前は本当にはっきりしないんだから。」「お前は話が下手なんだから。」などと言おうものなら、お子さんに「自分は話すのが苦手なんだ。」と自覚させるようなものです。もしかしたら、恥ずかしさという感情はこのあたりから生まれてくるものなのかもしれません。
 「子どもはけなすと本当にけなしたようになる。」のではないかと私は思っています。逆に、多少上手に言えないところがあっても「お前は本当に話すのが上手だね。」と言ってあげたら、お子さんは話すことに自信をもつようになるでしょう。

4 お子さんに変なプレッシャーを与えない!

 幼稚園の園長をしていた時、毎朝、門の所に立って子どもたちを出迎えていました。すると「ほら、園長先生にきちんとあいさつをしてね。」「大きな声ではっきり言ってね。」という言葉が遠くから聞こえてきます。もちろん、あいさつは習慣ですし、それはとっても大事なことだと思います。けれど、それですんなり言えてしまうお子さんはいいのですが、それが逆に「プレッシャーになってうまく言えず、トラウマになってしまうお子さんもいます。そういう子のお母さんには、お子さんにプレッシャーを与えないで、まずはお母さんが私とさわやかにあいさつを交わし、「あいさつすると気持ちいいなぁ。」とお子さんに言ってあげてくださいとお願いしていました。そして、「私とお子さんの信頼関係ができたら絶対に言えるようになるから、気長に待ちましょう。そして、できたらうんと褒めてあげましょう。」と伝えていました。そうすると楽しみが一つ増え、できた時の感動はより大きなものになります。
 「きちんと言ってほしい。」「よいところを見せたい。」というお母さんの切なる願いはよくわかりますが、一度の失敗が命取りになることだってあるのです。

 

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お子さんの思考力を育てましょう!

 私が幼稚園に勤務していた時の話です。園児がしゃぼん玉遊びをしていました。すると、ある女の子がしゃぼん玉の液に泥を入れているではありませんか。「何やってるの!汚いでしょ。」と言うのを必死にこらえて、「何で泥を入れてみたの?」と笑顔で聞いてみました。すると思いもしない答えが返ってきました。

1 「泥だらけのしゃぼん玉」が意味するものとは?  

 その女の子はシャボン玉がとてもきれいなのが嬉しくて、何度も何度もシャボン玉を飛ばしていました。そのうち、せっかく作ったきれいなしゃぼん玉がすぐに消えて無くなってしまうことが悲しくなってしまったそうです。そして、何とかして固いこわれないしゃぼん玉ができないかと必死に考えたそうです。すると、あんなにぐちゃぐちゃな泥で作った泥だんごがびっくりするくらい固くなったことを思い出したそうです。同じような丸い形をしていたから結びついたのかもしれませんね。そこで、泥を入れれば固くなるのではないかという考えにたどり着いたということでした。何と素晴らしい発想力でしょう。

2 子どもに考える楽しさや素晴らしさを味わわせよう!

 この女の子は自分なりに目標をもって、それを達成するために一生懸命考えたのです。しかも、その考えは微笑ましくもあり、子どもなりにですが論理的ですらあります。そのことをしっかり受け止めて、「すごいね。」「よく考えたね。」と褒めてあげたら、きっとその子は考えることが楽しくなるでしょう。もっともっといろいろなことを工夫してみようと積極的になるでしょう。そして、そういう積み重ねが子どもの思考力を高めていくのだと思います。
 そして最後に、「それでどうだったの?」と子どもに聞いて、「その方法ではうまくいかないことを自分で見つけたんだね。」と褒め、泥を入れるのは不衛生であることは教えてあげればそれでいいのです。「失敗は成功のもと」1つの失敗を通して、その方法が間違っていることや新たな知識を得るのです。もしも、最初に「何やってるの!汚いでしょ。」と怒ってしまっていたら、女の子の考えや考えたことを称賛することもなかったでしょう。「自分はいけないことをしてしまった。」とその子はもう余計なことはしないようにしようと思うでしょう。それでは考える芽を摘んでしまうようなものです。

3 子どもに考えさせるタイミングとは?

 子どもは大人に比べれば稚拙で間違えた考え方をしたり、うまくできなかったりするのは当然です。しかし、そういう時こそが子どもの思考力を高める絶好のタイミングです。お子さんが予想もしないような何かをやっていたら、「どうしたの?」「何やってるの?」と優しく聞いてみてください。怖い顔で聞いてしまったら、お子さんは「まずい、怒られる。」「これはいけないことなんだ。」と察して、何も言わなくなってしまいます。よく、「何考えてるの!」と大声で言っておきながら子どもの考えを聞かない。また、そう言っておきながら、最後は「何も考えていないんだから。」(いったいどっちなの?)と言うお母さんもいます。
 また、お子さんが何か失敗をしてしまったら、お子さんを怒る前に、「どうしてそうなってしまったのか?」また、「どうしたらよかったのか?」「これからはどんなことに気を付ければいいのか?」等、優しくお子さんの考えを聞いてみましょう。その上で足りないことがあれば、教えてあげればいいのです。
 どちらの場合も「考えの良さ」や「自分で考えたこと」を褒めてあげてください。そして、「次はがんばってね」という励ましの言葉をかけてあげてください。
 大切なことは、「お子さんが考える機会をたくさん作ってあげること」「お子さんの考えをしっかり聞いてあげること」だと思います。

 

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お子さんにどんな言葉をかけていますか?

 お子さんのかわいい寝顔を見ながら、「何であんなこと言っちゃったかな。」「あんなに怒らなくてもよかったかな。」と反省することはありませんか。無理もありません。お母さんは必死になって子育てをしているのですから。お子さんを少しでも良くしてあげたいと思って頑張っているのですから。ただ、そんな日々をくりかえしているうちに、お母さんもお子さんも少し疲れてしまっていませんか。

 お子さんの健やかな成長にとって一番大切なものはお母さんの笑顔です。

1 お子さんへの言葉かけについて少し考えてみませんか。

 お母さんは、毎日毎日、朝起こすことから、夜寝かしつけるまでお子さんの様々なお世話をすることが多いですよね。そして、限られた時間内でやらせるために、いつも時間に追われ続けます。そこで、お子さんへの言葉かけは、どうしても「〇〇して」という指示が多くなります。更に「早く〇〇して」と急かさざるを得なくなります。そして、お子さんがまだまだお母さんの要求に十分に応えられないと、ついいらいらしてしまいますよね。そうすると「何回言ったらわかるの。」「いい加減にしてよ。」「だから言ったでしょ。」「お母さんを怒らせないでよ。」と段々エスカレートしていってしまいますよね。このようにお子さんにかける言葉は、いつのまにか「指示」「いらいら」ばかりになってしまいますね。

2 「早くして」と急かしてしまう背景にあるもの

・お子さんがお母さんの指示を理解していない。
 子どもは、特に遊んでいる時など、何かに夢中になっている時は、お母さんの言葉を上の空で聞いています。返事はしても理解していないことが多いです。これでは行動に移すのが遅くなるのも無理はありません。指示を出すときには、お子さんとしっかり向かい合ってお互いに目を見ながら指示を出すとよいと思います。
・お子さんの段取り能力が育っていない。
 片づけたり、準備をしたり、また、時間を理解し、それをするのにどれくらい時間がかかるのかといったような段取り能力がお子さんに育っていないことが考えられます。これでは「早くして」と言われても何をどうしてよいのかわかりません。特に最終的にお母さんがやってあげてしまうことが多いお子さんには難しいです。段取り能力は保護者がお子さんに育ててあげるべきものです。お子さんの実態をもとに、お子さんといっしょにスモールステップの目標を考え、できた喜びを味わわせ褒めながら育てるべきものです。
・お子さんの実態にあった指示を出していない。
 お母さんが期待していることとお子さんの実態が合っていないと、お子さんなりにいくらがんばっても「早くしてよ。」「ちゃんとやってよ。」と怒られてしまいます。これではお子さんのやる気は失せてしまいますね。よく、「妹はできるのに、お兄ちゃんは…。」と言われる方が多いのですが、人それぞれみな違いますし、ましてやお兄さんというお手本のいる妹さんとお手本のいなかった初めてのお子さんとは育った環境が違います。また、初めてと二人目では、お母さんやお父さんの育て方も違います。大切なことは、その子なりにあった指示や時間設定をしてあげるということだと思います。
・お子さんがやり遂げるのをお母さんが待ちきれない。
 「人を育てる」ということは、本当に大変なことです。毎日毎日の積み重ねです。お母さんにとっては簡単だと思われることでもなかなか身に付かないこともあります。また、今日うまくできたからと言って明日もうまくできるとは限りません。前に進むどころか、後戻りしてしまうこともあるでしょう。でも辛抱強く見守ってあげるしかありません。お子さんを前進させてあげられるのは、怒ったり疲れたりしているお母さんではなく、笑顔のお母さんです。何といったってお子さんはお母さんが大好きなのですから。

3 キーワードは「指示する」「しかる」から「考えさせる」「褒める」へ

 お母さんが指示をし、できなかったらしかる。最初に述べたように、この図式だとお子さんは、お母さんに怒られないようにする。または怒られるからする。そして、お母さんはお子さんがうまくできれば褒めることもできますが、うまくできないといらいらするというようになりがちです。これに対して、どうしたらよいかお子さんに考えさせる(発達段階によっては一緒に考える)そして、「がんばってね。」と声をかけ、黙って見守る。(ここが辛抱のしどころ)そして、うまくできたところを褒める。できなかったところは、お母さんが怒ったり指摘したりするのではなく、(ここも我慢のしどころ)お子さんに言わせ、次の目標達成へのステップにする。ここでも、「次はがんばってね。」と声をかけてあげてください。もちろん、自分で考えたことを最初に褒めてあげてくださいね。

少しでもお母さんの笑顔が増えることを願っています!

 「そんなに簡単にいくなら苦労はしないよ。」そんな声が聞こえてきそうです。私自身、自分の子ども達を上手に育てられたわけではありません。また、仕事に一生懸命でよそのお子さんの面倒は見ましたが、我が子の子育てには協力的ではありませんでした。恥ずかしながら、子ども達がとっくに大人になった今になって自戒の念を込めて書いています。ただ、これまで出会った多くの子ども達、お母様方から教えていただいたことを発信することで、少しでも子育てに悩んでいるお母さん方のお役に立てればと願い、初めてブログを書いてみました。これからもがんばります!